Anthropicの「Claude Cowork」が7月7日、スマホとブラウザに対応した。1月にデスクトップ限定で始まったこの機能は、4月に全有料プランへ拡大し、ついに「持ち歩けるAI同僚」になった。
面白いのは使われ方のデータだ。Coworkがこなす仕事の9割以上はプログラミングではない。資料作成、ファイル整理、調べもの——つまり「普通のオフィスワーク」が主戦場になっている。
Coworkは何をしてくれるのか
チャットで答えるだけのAIと違い、CoworkはPCのファイルやアプリを自分で操作して、頼まれた仕事を最後まで進める「実行型」だ。フォルダの整理、複数ファイルからの資料まとめ、定型業務の代行——人がやれば数時間の作業を、裏で回しておける。
歩みは速い: 半年で3段跳び
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2026年1月 | 最上位プラン向けプレビューとして登場(デスクトップ) |
| 2026年4月9日 | 正式版。Pro/Max/Team/Enterpriseの全有料プランへ |
| 2026年7月7日 | スマホ・ブラウザ対応。オフライン中も裏で作業継続、判断が要る時はスマホに確認が来る |
7月の更新で「PCの前にいる時間」からほぼ解放された。外出中にスマホへ「この判断どうしますか?」と確認が飛んでくる——上司と部下の関係が、人とAIの間で再現され始めている。
techcrunch.com Claude Cowork expands to mobile and web(英語) 「コーディングエージェント戦争がオフィス全体に波及した」という視点の第一報。導入前に決めたい「権限の線引き」
PCのファイルを自律操作する以上、間違ったファイルの削除や誤送信のリスクはゼロではない。権限の範囲設定と、「重要な操作は必ず人に確認」の設計が導入の生命線になる。会社で使うなら、まず捨ててもいいフォルダで試すこと。CursorのiOS対応と同じく、モバイル通知の洪水にならない設定も大事だ。
「AIを使う」から「AIに任せて出かける」へ
2026年前半のAI業界を貫くテーマは「生成から実行へ」だった。Coworkのモバイル対応はその到達点のひとつで、筆者は「仕事を頼んで、進捗だけスマホで見る」働き方が年内に珍しくなくなると見ている。試すなら、毎週やっている定型作業をひとつ渡してみるところからだ。




