累計およそ9万人が受験し、合格率はおよそ8割。いま静かに広がっているAIの入門資格が「生成AIパスポート」だ。エンジニア向けの難関試験ではなく、AIに詳しくない一般の社会人や学生を主な対象にした、生成AIの”運転免許証”のような位置づけ。特に「リスクを知って安全に使う」ことに重きを置いているのが特徴だ。
どんな試験で、いくらかかり、取ると何がいいのか。公式情報をもとに、受けるかどうかを判断できるように整理する。
生成AIパスポートとは
主催は一般社団法人「生成AI活用普及協会(GUGA)」。試験では、生成AIの基礎知識や業界動向に加え、情報セキュリティや著作権といった”リスク”の理解が問われる。受験資格に制限はなく、初心者・非エンジニアでも受けやすい設計だ。要点を表にまとめる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA) |
| 形式 | 60問・60分、オンライン(自宅受験のIBT)、四択中心 |
| 受験料 | 11,000円(税込)/学生は5,500円(税込) |
| 実施 | 年5回(2月・4月・6月・8月・10月) |
| 合格率 | おおむね78〜79%(2026年2月・4月試験) |
取ると何がいいのか
技術者の証明にはならないが、「生成AIの基礎とリスクをひととおり分かっている」という土台の証明にはなる。とくに、社内でAI活用を進める非エンジニア、リスキリング中の社会人、就活生にとって、体系的に一度学ぶきっかけとして価値がある。合格率が高いのは易しさの表れでもあるが、筆者は、この資格の本当の効用は”合格”より”学ぶ過程で著作権や情報漏洩の勘所が身につく”点にあると見ている。独学だと後回しにしがちなリスクの知識を、強制的に一周できるのが大きい。学習にはまず公式テキストが手堅い。
申し込みや最新の試験日程は、必ず公式サイトで確認してほしい。
guga.or.jp 生成AIパスポート試験 概要(GUGA公式) 受験料・日程・シラバス・申込。一次情報で最新条件を確認できる。「使える」より前に「危なくない」を
生成AIは、使い方より先に”やってはいけないこと”を知る方が大事な場面が多い。うっかり社外秘を入力する、他人の著作物をそのまま使う——こうした事故は、知識があれば避けられる。生成AIパスポートは、その最初の一歩を体系立ててくれる資格だ。興味があれば、次の実施回(2月・4月・6月・8月・10月のいずれか)に照準を合わせて、公式テキストを1冊開くところから始めてみてはどうだろう。この先のステップになるG検定との違いや、資格全体の選び方は「AI資格の選び方2026」で整理している。
出典: 生成AI活用普及協会(GUGA)公式「試験概要」 / @IT「生成AIパスポート」。2026年7月14日時点。受験料・日程は公式の最新情報を確認のこと。商品リンクは現時点でアフィリエイトではありません。





