ブログをAIで書きたい。そのために月1万円前後の「AIライティングツール」を契約すべきか——結論から言うと、大半の人は汎用AI(ChatGPT・Claude・Gemini)で足りる。ただし、足りない人の条件もはっきりしている。
この記事では、汎用チャット3種と、国産のブログ特化型3種(Catchy・Transcope・ラクリン)を、公式料金と機能で比べる。当サイト自身がAIで記事を作り続けているので、道具を日常的に使う側の実感も足していく。
6種を1枚にまとめる
| ツール | 型 | 無料枠 | 有料の入り口 | 得意なこと |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 汎用 | あり | Plus 月$20 | 万能・利用者最多 |
| Claude | 汎用 | あり | Pro 月$17(年払い)〜 | 長文と自然な文体 |
| Gemini | 汎用 | あり | AI Pro 月2,900円 | Google連携・円建て |
| Catchy | 特化 | 月10クレジット | Pro 月9,800円(使い放題) | 100種超の定型ツール |
| Transcope | 特化 | 4,000文字 | Basic 月11,000円(月5万文字) | SEO競合分析 |
| ラクリン | 特化 | 月2万トークン | シルバー 月4,980円(約50記事) | ブログ記事の一気通貫 |
汎用チャット3種: 差は「文章力」より「周辺」
まず前提として、2026年の汎用AIはどれも日本語のブログ記事を破綻なく書ける。文章力の差で選ぶ時代は、実質終わっている。選ぶ基準は周辺にある。
ChatGPT Plus(月$20)は利用者が最も多く、情報も道具も揃う「困らない選択」。Claude Pro(年払いで月$17〜)は長文の文体が安定していて、Claude Codeなど作業を自動化する道具への入り口にもなる。Gemini AI Pro(月2,900円)は3つの中で唯一の円建てで、Google検索やドライブとの連携が強い。ちなみに書く作業を本格的に自動化したくなったら、その先の世界は4大CLIエージェント比較で書いた通りだ。
国産特化3種: 売り物は「SEOの段取り」
では特化ツールは何を売っているのか。答えは文章力ではなく、記事作りの段取りだ。Transcopeは検索上位の競合サイトを分析し、よく使われるキーワードや見出し構成を出した上で本文を生成する。ラクリンはキーワード調査→見出し→本文→リライトというブログ執筆の流れを1本のレールにした。Catchyはキャッチコピーからメール文まで、100種類以上の「型」を選んで埋める方式だ。
料金の形も特徴的で、多くが文字数・トークン単位の従量制を採る。入り口の月額を並べると、ラクリンが最も軽い。
特化ツールの割高感には理由がある
気づいた人もいるはずだ。特化ツールの中身のAIは、汎用勢と同系である。CatchyはChatGPTのAIを搭載し、ラクリンもGPT系の最新モデルを使う。つまり月1万円前後の料金は、AIの頭脳にではなく、段取りの自動化と、チーム利用の管理機能に払っていることになる。
この構造を理解すると、個人ブロガーにとっての損益分岐が見えてくる。Transcope Basicの月5万文字は、記事にしておよそ十数本分。月に数本しか書かないなら、1本あたりの単価はかなり高くつく。趣味ブログの時短だけで月1万円の差額が回収できるとは思えない——回収できるのは、外注ライターの管理コストをツールで置き換えられる法人や、検索順位を数字で追って記事を量産する専業の側だろう。
道具箱にはまず「万能ナイフ」を
台所に例えるなら、汎用AIは万能包丁で、特化ツールはパスタマシンだ。パスタを毎週何十食も作る店なら専用機が要る。家庭ならまず包丁。順序を逆にすると、高い機械が棚の飾りになる。
指針を1行にまとめる。まず汎用AIの無料枠で書き始め、続くようなら有料プラン(月2,900円〜)へ。月10本以上をSEO前提で量産する段階になったら、特化ツールの無料枠で試す。この順番なら無駄がない。なお、どの道具を選んでも「AIっぽい文章」の課題は残る。その対策は脱AI文体の技術として別記事にまとめた。道具選びの次は、文体の話だ。
出典: Anthropic公式料金ページ / Google Geminiプラン公式 / Catchy公式 / Transcope公式 / ラクリン公式 / OpenAI公式料金ページ。2026年8月9日時点。価格・プラン内容は変更されることがある。ChatGPT・Claudeは米ドル表記。





