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AI時代のnoteの快進撃 | 売上414億・会員1100万、AIを「敵」にしない戦略

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開かれたノートとペン。創作プラットフォームnoteを象徴するイメージ

生成AIが「文章の仕事を奪う」と言われる時代に、文章を書いて売る場所であるnoteは、むしろ伸びている。2025年11月期の売上は414億円(前年比+25%)、営業利益は約4.8倍にはね上がった。会員数は2025年6月に1000万人を超え、11月末には1114万人に達している。

なぜ逆風のはずの環境で伸びるのか。カギは、noteがAIを「敵」ではなく「味方」に取り込んだ一連の打ち手にある。数字と施策で読み解いていこう。


数字で見る「快進撃」

まず業績から。派手なのは利益の伸びで、営業利益は前年の5倍近くに膨らんだ。赤字すれすれから明確な黒字体質へ——この転換が、note躍進の土台になっている。

指標2025年11月期前年比
売上高414億円+25.0%
営業利益25億円+384.7%(約4.8倍)
月間利用者(MAU)866万人
会員数(累計)1114万人2025年6月に1000万突破
表: note(note株式会社)2025年11月期決算より。会員数は同年11月末時点。

AIを「敵」にしない戦略

noteの巧みさは、AIブームへの身のこなしにある。まず動きが早かった。AIアシスト機能の投入は2022年2月と、生成AIブームが本格化する前だ。2025年1月にはGoogleと組み、AIアシストにGeminiを載せて全会員へ無料開放。さらに国のAIプロジェクト「GENIAC」に選ばれ、良質な創作をAIに正しくつなぐ仕組みづくりにも乗り出した。

なぜクリエイターはnoteを選ぶのか

理由は積み重ねだ。有料記事の販売機能が最初から組み込まれ、広告でごちゃつかず、読者コミュニティと発見の導線がある。ブログを一から立てる手間もいらない。そこへ「AIに使われても報われる」という安心感が加わった。筆者が注目するのは、noteが一貫して“作り手の側”に立ち位置を置いている点だ。プラットフォームとして中立を装うのではなく、クリエイターの味方だと明言する。文章がコモディティ化しかねない時代に、この姿勢そのものが差別化になっている。集客の面ではPinterestのような「消えない導線」と組み合わせる発想とも相性がいい。

note.com note株式会社 2025年11月期 決算のお知らせ(IR) 売上・利益・会員数の一次情報。数字の出どころを確かめたいならまずここを。

次の焦点は「AI事業」そのもの

noteは翌2026年11月期に、AI関連事業だけで約5億円の売上を見込むとしている。文章を守る側から、AIを収益の柱に育てる側へ——そのかじ取りがうまくいくかが、次の見どころだ。AIに文章を任せられる時代だからこそ、「誰が、どんな思いで書いたか」の価値が逆に際立つ。noteの快進撃は、その逆説を静かに証明している。次に何かを書いて残したくなったら、置き場所の候補として思い出してみてほしい。


出典: note株式会社 2025年11月期 決算 / note公式「会員数1000万突破」。2026年7月14日時点。

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