写真の電線を消す。狭かった背景を左右に広げる。無かったはずの小物を机に置く——Photoshopの「生成塗りつぶし」は、こうしたレタッチを選択+一言で済ませる機能だ。登場から数年、2026年版では新モデルと「調和」機能の追加で、いよいよ「バレない合成」の域に入った。
新機能まとめに続く実践編として、この記事では生成塗りつぶしの使い方と、仕上がりを分ける具体的なコツを紹介する。チュートリアル記事なので、Photoshopを開きながら読んでほしい。
基本操作は3手——選ぶ、書く、選び直す
初心者がつまずくのは2の書き方だ。コツは「画面全体ではなく、選択範囲に入るものだけを書く」。机の上にカップを足すなら「a ceramic coffee cup」だけでいい。「机の上にコーヒーカップがある写真」と書くと、机ごと生成されて破綻する。
2026年の決定打——「調和」で合成の浮きが消える
合成が「バレる」原因は、ほぼ光と色だ。昼の光で撮った人物を夕方の背景に置けば、腕は良くても違和感が残る。新しい調和(Harmonize)は、合成した素材の色温度・明るさ・影の方向を背景に合わせて自動調整する。
従来はカラーバランスとトーンカーブを何層も重ねて手作業していた工程で、正直、中級者の壁だった。ここが1クリックになった意味は大きい。生成塗りつぶしで「置き」、調和で「馴染ませる」——2026年の合成はこの2段構えが基本形になる。
商用利用の線引きだけは押さえておく
実務で使うなら権利の整理も必要だ。Fireflyは学習データが権利処理済みで商用利用を前提に設計されている。一方、他社モデルを選んだ場合の規約は各社に従う。クライアントワークでは「どのモデルで生成したか」を記録しておくと、後々の確認が楽になる。人物写真の合成は、写っている人の同意という原則も変わらない。
道具は「バレない合成」まで来た。だからこそ、使う側の倫理が仕上がりの一部になる。広告での過度な加工表現には規制もある——技術の上限ではなく、信頼の上限で使う。それが2026年のレタッチの作法だ。
出典: PhotoshopVIP「Photoshop 2026のすごい新機能ガイド」 / グローバルゲート「Photoshop 2026の生成AI機能」 / Adobe公式ブログ(調和の解説)。2026年7月12日時点。





