「Unsplashの写真は無料で商用OK、クレジット表記も不要」——ブログをやっている人なら一度は聞いた常識だ。おおむね正しい。だが2026年のいま、この常識には3つの重要な但し書きが付いている。AI学習、有料版(Unsplash+)、そしてAPI利用だ。
当サイトもアイキャッチのほとんどをUnsplashで運用している。その実例も交えて、「どこまで無料で、何をすると規約違反になるのか」を2026年版として整理する。画像を1枚でも使うブロガー・制作者向けの保存版だ。
- 基本は今も太っ腹: 無料・商用可・クレジット不要。広告にも商品にも使える。
- 但し書き①AI: 画像をAI・機械学習の学習データに使うことは禁止(無料版・有料版とも)。
- 但し書き②API: アプリやサイトにAPIで組み込む場合は、撮影者とUnsplashへのクレジット表記が義務。
「無料でクレジット不要」の正確な範囲
手動でダウンロードしてブログや資料に使う——この普通の使い方なら、商用でもクレジット表記なしで問題ない。ライセンスが禁じるのは「Unsplashの競合サービスを作るための収集」「写真そのものを商品として売る」ことくらいで、日常利用ではまず引っかからない。
ただし表記不要と表記すべきでないは違う。撮影者のクレジットは今も「歓迎」されており、載せて損はない。当サイトはすべてのアイキャッチに撮影者名とリンクを付けている。法的義務の話と、無料で写真を提供してくれる文化への敬意の話は、別物だからだ。
2026年の追記——AI学習は明確にNGになった
生成AIの時代になって、規約には明確な線が引かれた。Unsplashの画像を機械学習・AIの学習データセットに使うことは禁止。これは無料ライセンスにも、月7〜20ドルの有料版Unsplash+にも共通する。
「ブログのアイキャッチに使う」のと「画像生成AIに食わせる」のは、規約上まったく別の行為ということだ。PR表記の整理でも書いたが、この手の線引きは「知らなかった」が通らない領域になりつつある。データセットを作る人は、CC0を明示するWikimedia CommonsやOpenverseを使うのが安全だ。
API利用者だけの義務——当サイトの実例
見落とされがちなのがAPIだ。アプリやツールにUnsplash APIを組み込む場合、撮影者名とUnsplashへのリンク表記が「必須」になる。手動ダウンロードでは任意だった表記が、API経由では義務に変わる。ダウンロード地点の通知(トラッキングAPI)を叩くことも規約に含まれる。
当サイトはまさにこの構成で、記事のアイキャッチをAPI経由で取得し、キャプションに「Photo by 撮影者 on Unsplash」を自動で入れる仕組みにしている。義務を仕組みに落とすと、ヒューマンエラーで規約違反になる事故が消える——ブログを資産として育てるなら、この種の足場は先に固めておきたい。
結局、どう使い分けるか
まとめよう。ブログ・資料・SNSの手動利用→無料版で自由に(クレジットは任意だが推奨)。アプリへの組み込み→API規約に従いクレジット必須。AI学習→Unsplashは使わずCC0素材へ。訴訟リスクまでケアしたい企業利用→補償付きのUnsplash+や大手ストックフォトを検討。
「無料の写真」は、善意と規約の絶妙なバランスの上に立っている。使う側がその線を知っていることが、この文化を長持ちさせる一番の貢献かもしれない。
出典: Unsplash License(公式) / Unsplash API Terms(公式) / Unsplash+ License(公式) / LicenseOrg「Is Attribution Required in 2026?」。規約は2026年7月12日時点。





